正社員として働いてさえいれば大丈夫。
正社員ならば、簡単にクビになることはなく、身分が安定して、給与も年齢とともにどんどんあがっていく。
一昔前なら当たり前だったこの話。
いつ頃から当たり前ではなくなったのだろう。
僕自身、今まで3社で正社員として働いていた。
1社目は飲食店で働き、勤めて半年で会社が倒産して退職。
2社目は一身上の都合で退職し、
3社目は在職中にうつ病にかかり、薬を飲んで出勤をしていたが、
うつ病の薬を飲みながら働いていることが営業所長にばれて、
翌日には退職するように強く促される。
3社目の会社はパワハラ満載の会社だったので、未練無く退職した。
そして複数の会社で正社員として働いていて、僕なりに出した結論は
正社員や就職なんて世間一般で言われているほど良いものではないということだ。
上司からは人間扱いされず、給与はバイトに毛が生えた程度、
そして一番我慢ならなかったのが、その会社内では成功した部類であろう、課長や部長などが、幸せそうには見えなかったということ。
この会社で成功してもこの程度なのか。
そう生意気にも思ってしまった。
そこから僕は派遣社員として働くことになる。
派遣社員はよくこう言われる。
派遣社員は結婚も子どもも諦めないといけない。
住宅ローンが組めないから、持ち家は諦めないといけない。
給与が低い、雇用が不安定。
僕自身、派遣社員になってから結婚をし、子どもも二人つくった。
週5で勤務をしていたので、社会保険に入っており、育休も一年取得している。
そして住宅ローンも普通に審査が通り、現在は持ち家に住んでいる。
給与は正社員の頃と比べて年収+100万円程度、
雇用は今の時代、正社員も絶対安定とは言えない。
メリットは正社員で働いていた頃よりもストレスは軽減された。
うつ病も今のところ、症状がでていないように思える。
良くも悪くも今は「個人」の時代。
「いい学校」を出れば、「いい会社に就職」すれば、「出世」すれば、「今の会社」にしがみついておけば、有力な「組織」に入っておけば、問答無用で安泰なんて時代はとっくに終わってる。
もちろん「いい学校」を出て、「いい会社に就職」して、「出世」するためには忍耐や努力が必要であり、
当然立派なことでもあり、
今の時代でも、安定した幸せな生活を得る有効な方法だとも思う。
学歴も立派な職歴も役職も持っていない僕。
そんな僕が身につけるべきこと。
仮に今の派遣社員の職を失ったとしても、また別の食い扶持にありつけるだけのスキル。
会社からいただく給与とは別の収入の柱。
(収入の柱は何本も欲しい。)
それらを手に入れる事を当面の目標としたい。
そして個人的に大嫌いな、世間に蔓延るこの言葉、
かつての自分自身を縛り付けていたこの言葉、
正社員じゃないと結婚も子どもも諦めないといけない。
住宅ローンが組まないから持ち家は諦めないといけない。
給与が低い、雇用が不安定。
「会社員、正社員ができない人間は、人間らしい生活はできない」といった呪詛を打ち破りたい。
「結局は個人個人、その人その人によるよね。」
そんな世の中が来てほしい。